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アップリカ、新製品「フラディア グロウ エバー プレミアム AB」発表 正しいチャイルドシート着用方法の普及を目指す

9月上旬、ベッド型チャイルドシートのフラッグシップモデル「フラディア グロウ」シリーズの最新製品「フラディア グロウ エバー プレミアム AB」が発売される。発売に先立ち、新製品発表会およびチャイルドシート基礎知識セミナー&赤ちゃんの呼吸と姿勢講座が開催された。

6歳未満の幼児を自動車に乗せる際はチャイルドシートの使用が義務付けられているが、実際の使用率は全国平均で78.2%に留まる。正しく装着していない割合は約30%、約50%が正しく着座していないことが判明。アップリカ独自の調査から、「赤ちゃんが苦しそう」と感じることが、正しく装着されない原因になっていることが分かった。アップリカでは、正しい情報の提供と赤ちゃんにとって快適で負担の少ない商品開発に取り組んでいる。

自治医科大学附属病院さいたま医療センター副センター長・周産期センター長・小児科・周産期科教授である細野茂春氏は、妊娠中からある程度の知識を持っていたにも関わらず戸惑うことに対して「チャイルドシートに関する情報提供がなされていないことに課題を感じている」と指摘。北米では、必ず医療従事者がチャイルドシートが車に装着されているかを確認するが、日本ではそういった機会がないのが現状である。

赤ちゃんの頭は大きく、重く、弱いため、頭が揺さぶられると、損傷を受けやすい。そのため、衝撃吸収の対策がされたチャイルドシートが大切になる。また、赤ちゃんは肋骨が水平化しているので、呼吸の回数を増やし、腹式呼吸を行っている。「腹式呼吸では、フラットに寝かせた姿勢だと気管が真っ直ぐになり、非常に負担が少なくなる」と細野氏は明かした。育児用品選びについては「小児科医の視点から見ると、フルフラットタイプのチャイルドシートを使うのが適切。赤ちゃんが寝かされることに対して嫌がるのは慣れの問題だ」と語った。

アップリカは1997年、日本で初めてフルフラットタイプのチャイルドシートを開発した。新製品「フラディア グロウ エバー プレミアム AB」はR129に準拠した、乳幼児兼用(新生児から4歳頃)のチャイルドシート。全2色、税込86,900円で発売される。成長に合わせて3ステップで使い分けられることが特徴。1歳まではフルフラットベッド、身長60cmかつ首が座ってからは後向きに、身長76cmを超えたら前向きで使用できる。衝撃吸収剤を搭載し、2種類のクッションで全身を包み込む仕様。操作性の向上も図られ、ベルトを伸ばす操作レバーの改善や、肩ベルトの調整レバーの見直しが行われた。

開発担当の河野治生氏は、新製品開発を振り返り「ベッド型では3つのポジションでの試験があり、全てのポジションでバランスよく性能を上げることが難しいところ。28年の蓄積と衝突試験場を保有しているので、赤ちゃんの快適性を追求できている」と述べた。また、アップリカでは「赤ちゃんManabiya(まなびや)」を2023年3月に開設。出産に向けた不安を少しでも和らげてほしいという思いで、月齢別のおすすめ記事や医師監修の記事も提供している。

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