
大阪・梅田の人気看板「大ぴちょんくん」内部初公開! 表情をコントロールする“心臓部”も
大阪・梅田のシンボル的なキャラクター看板「大ぴちょんくん」の内部がメディア向けに初公開され、看板を輝かせる約35万個のLEDの裏側や、表情などをコントロールする“心臓部”の存在が明らかになった。

大ぴちょんくんは、空気の専門メーカーであるダイキン工業(本社:大阪市北区)のイメージキャラクター。2016年3月に梅田で誕生し、その愛らしい見た目が徐々に浸透。大きさはタテ11メートル、ヨコ13メートルで鎌倉の大仏に近いサイズ。

特徴は、その時々の空気感を9色で表現する「9色の顔」や、クリスマス、ハロウィンなど季節や記念日にちなんで表情が変わる「百変化の顔」などさまざまな顔を持つ点。

昨今はXの公式アカウント「大ぴちょんくん【公式】」(@pichonkun_photo)によるユニークな投稿も好評を集めており、鉄道や旅の動画で人気のYouTuber・西園寺さんの動画に大ぴちょんくんがよく映り込むことに感謝した内容は、59万インプレッションを記録(2026年3月17日時点)。一方で、SNSユーザーが人気漫画になぞらえ、看板の巨大さを「進撃の大ぴちょんくん」と言い表す写真投稿も多く見られる。


今回の内部初公開は、大ぴちょんくんの誕生から10周年を迎えたことを記念したもの。ただ、内部潜入は決して容易ではなく、梯子や高さのある段差をのぼるなどしなければ辿り着けない構造となっている。


かなりの体力が必要とされ、一人での移動は困難だろう。アスレチックを体験しているような感覚だ。内部も、足元が網目状になっており、高所が苦手な人は身震いするかもしれない。
内部に潜入してまず目を引くのが、至るところに張り巡らされた無数の配線だ。これらはすべて、大ぴちょんくんを発光させるために必要な約35万個のLEDに接続された配線となっている。

「ぴちょんくん制御室」には専用パソコンなどが設置され、気象データから開発・運用データまで集約。「9色の顔」「百変化の顔」の表情の変化なども制御室がコントロールしており、まさに大ぴちょんくんの“心臓部”と言える。

ちなみに制御室には、日本気象協会から発信される花粉やPM2.5、熱中症危険アラートのデータに加え、温度計・湿度計が備わる百葉箱からの数値も集まっている。夏場は機械がオーバーヒートしないよう、エアコンで温度調整されているという。
同プロジェクトに携わるダイキン工業広告宣伝グループの高須友里氏は、この「大ぴちょんくん内部潜入体験」の狙いについて「かわいらしい大ぴちょんくんの中がどういう構造なのか、どんなこだわりで作られているのか。そういった情報を発信することで、大ぴちょんくんのことをさらに知っていただくきっかけになれば」とコメントする。

実際、大ぴちょんくんが果たしている役割は想像以上に大きい。世界的に気候変動の影響が大きくなり、暑い時期が長くなり、寒い時期は短くなっている。“地球沸騰化”で体調不良を起こす人も増え、年々、体感も変化している。そういった気温変化について、大ぴちょんくんは空気の面から情報を知らせてくれる。
「9色の顔」には「じりじりレッド」「あつあつピンク」など極めて暑い日の空気状態を届ける表情も備わっている。ただ、高須氏は「今は『じりじりレッド』が最高気温の状態の空気感を表していますが、これからもっと温度や湿度は高くなっていくと思われます。そうなると現在の9色の区分は見直さなければならないという意見が、以前より上がっています。これからもっと(表情を)増やさないといけないのでは」と話す。

高須氏は、大ぴちょんくんに「かわいいだけではなく、人の役に立つ看板に」という思いを託しているという。「大ぴちょんくんを見ることで、空気について気にかける機会を増やして欲しい」と呼びかけた。
また3月16日からは、大ぴちょんくんの誕生10周年を記念したキャンペーンも実施。「『大ぴちょんくん』新デザイン募集キャンペーン」では、4月5日まで10周年記念サイトおよびXにて大ぴちょんくんの新デザインを募集。優秀作品は、大阪梅田の主要通路に巨大ポスターとして展示される。

「10周年記念特別アニメーションの投映」では、日没後より10周年を祝う新作アニメーションと記念メッセージを大ぴちょんくんにて投映。さらに10月23日まで、大阪梅田の商業施設・LINKS UMEDAにあるUNIQLO UMEDAとコラボした10周年記念デザインのTシャツとトートバッグが販売される。
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