
2025年秋朝ドラ「ばけばけ」の原点へ、小泉八雲と妻セツが愛した島根の地
2025年秋から放送予定の連続テレビ小説「ばけばけ」は、文豪・小泉八雲と妻セツの生涯を描く物語である。八雲の代表作『怪談』や『知られぬ日本の面影』の原点は、セツと出会い、共に過ごした島根での日々にあった。ドラマの放送を前に、物語の舞台となる島根県の魅力と、夫妻の足跡を辿る旅を紹介する。

八雲とセツが愛した島根の風景
八雲とセツが訪れた島根県内には、二人の思い出が息づく場所が数多く残されている。 縁結びで人気の「八重垣神社」(松江市)では、八雲が鏡の池の縁占いに興味を示し、セツも若い頃に占ったと伝えられる。また、荒波が創り出した海食洞門「加賀の潜戸」(松江市)の神聖な美しさに感嘆した八雲は、泳ごうとして止められたという逸話もある。 セツが八雲の好きな場所として挙げた「日御碕神社」(出雲市)や、世界で唯一セツの像が立つ隠岐・海士町の「八雲広場」など、いずれも二人の絆を感じさせる聖地だ。




ゆかりの地を巡るバスツアー「ばけバス」
これらのゆかりの地を手軽に巡りたい人には、周遊バスツアー「ばけバス~小泉八雲とセツゆかりの地を訪ねて~」が運行される。2025年10月から2026年3月まで、観光ガイドが同乗し、松江市内の名所を案内する。JR松江駅や玉造温泉から乗車でき、午前便と午後便から選択可能だ。料金はJR松江駅発着で3,500円、玉造温泉街発着で4,000円となる。

物語の世界を味わうグルメ
旅の楽しみの一つがグルメ。八雲が愛した甘味も松江で味わうことができる。「一力堂」では、八雲が好んだ羊羹を「ハーンの羊羹」として再現。また、「桂月堂」は、八雲の作品「飴を買う女」のモデルと考えられており、物語をモチーフにした新商品「子守り饅頭」も登場した。さらに「カラコロ工房」では、「食人鬼のマッグロしじみラーメン」など、怪談をテーマにしたユニークなメニューフェアも開催中である。


お得な周遊キャンペーンも
松江城周辺では、観光施設をお得に巡るキャンペーン「あげ、そげ、ばけ めぐり」が2027年3月31日まで実施される。対象施設でチケットを購入し提示すると、他の対象施設で最大2割引の特典が受けられる。小泉八雲記念館や旧居も対象となっており、旅をより一層楽しむことができるだろう。
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