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【日本料理店】で食事した『17人発症・5人入院』 「O157」集団食中毒 9人は医療機関受診

大分市は15日、市内の日本料理店で食事をした17人が、食中毒を訴えたと発表した。

店の食事が原因

市の衛生課によると、今月1日~3日にかけて『日本料理 うを精』を利用した男女17人(20~80代)が、下痢、腹痛、発熱などを発症。

うち9人が医療機関を受診し、5人が入院した。

(画像:大分市役所)

保健所が検査した結果、発症者3人から「腸管出血性大腸菌(O157)」を検出。

この店が提供した食事が原因の食中毒と断定し、2日間の営業停止を命じた。

ホームページで謝罪

提供されたメニューは、サラダ、刺身、焼魚、揚げ物、ごはん、みそ汁、フルーツなど。

(画像:店のホームページより)

店はホームページで「お客様ならびにご家族の皆様に多大なるご迷惑とご心配をおかけしましたことを、心より深くお詫び申し上げます」などと謝罪した。

感染すると激しい腹痛や下痢

腸管出血性大腸菌(O157)は、ベロ毒素を産生する大腸菌の一種で、出血性の大腸炎を引き起こす。

通常の大腸菌は病原性を持たないが、O157は病原性を持ち、感染すると激しい腹痛や下痢、血便などの症状が現れる。

(画像:O157 提供:東京都健康安全研究センター)

感染後の潜伏期間が、平均4~8日で、割と長いことも特徴。

今回も食事をしてから、162時間後に発症した人がいる。

そして、少ない菌量でも発症。

サラダが感染源になることも…

なお重症の場合は、赤血球の破壊による溶血性貧血、血小板の減少、急性腎不全などの症状を引き起こし、死亡することもある。

(画像:O157 提供:東京都健康安全研究センター)

O157は、主に牛などの家畜が保菌しており、これらの糞便に汚染された食肉や生乳。

また、十分に加熱されていない牛ひき肉などの非加熱食品を摂取することで感染する。

さらに、サラダや白菜漬け、井戸水なども感染源となることがある。

加熱と十分な洗浄・消毒

O157による食中毒を予防するためには、

生肉や生乳を避け、食肉は中心部まで十分に加熱してから食べる。

生野菜はよく洗い、冷蔵庫内の食品は早めに消費する。

調理器具は十分に洗浄し、できれば熱湯や塩素系消毒剤で消毒。

調理や食事の前には、必ず石けんで手を洗う。

水道管直結以外の水を飲用する場合は、年1回以上の水質検査を受ける。

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