
【焼きそば】など食べた『12人発症・7人入院』 「黄色ブドウ球菌」集団食中毒 救急搬送された人も…
徳島県は15日、阿波市内の飲食店で食事をした男女12人が、食中毒症状を訴えたと発表した。
複数人が救急搬送
県の安全衛生課によると、今月11日、自動車学校内にある『なかむら』を利用した12人(10~20代)が、おう吐、下痢、腹痛などを発症。

複数の発症者が救急搬送され、7人が入院した。
保健所が検査したところ、調理スタッフと発症者4人から「黄色ブドウ球菌」を検出。
4日間の営業停止命令
なお、この店が提供したメニューは、焼きそば、イカフライ、あんかけ和風春雨、みそ汁など。

保健所は、店が提供した食事が原因による「黄色ブドウ球菌」食中毒と断定。
食品衛生法に基づき、店に対して4日間の営業停止を命じた。
毒素が食中毒の原因
黄色ブドウ球菌は、自然界に広く分布している細菌で、食べ物の中で増殖する際に「エンテロトキシン」という毒素を産生。
この毒素が、食中毒の原因となる。

また、黄色ブドウ球菌は、手作りのおにぎりやサンドイッチ、手巻き寿司など、素手で調理する食品に付着しやすい。
さらに、カレーや煮物など、長時間放置される食品もリスクが高い。
重い症状が出ることも…
「黄色ブドウ球菌」食中毒を予防するためには、
・手洗いと消毒の徹底:調理や配膳の前に手洗いやアルコール消毒を行い、菌の付着を防ぐ。
・手袋の着用:素手で調理せず、手袋を着用することで菌の付着を防止。
・適切な温度管理:食品を10度以下で保存し、常温での放置を避ける。

なお、黄色ブドウ球菌による食中毒は、脱水症状や血圧低下などの重い症状が出ることもあるため、十分な注意が必要だ。
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